「そろそろ、憧れのセリーヌバッグを持ちたい」
「今注目の最新アイコンバッグはどれ?」
「セリーヌバッグのタイムレスな定番モデルは?」
CELINE(セリーヌ)といえば、ファッション感度の高い方からも根強い支持を集める憧れのトップメゾン。
品よく高級感のあるスタイルを基調としつつ、都会的でどこかスポーティな気配もあって。
余裕の感じられる抜け感が素晴らしくかっこいい、パリジャンシックを体現するフランスブランドです。
今回は、現在も人気上昇中のセリーヌから、知っておきたい定番ライン・人気モデルのアイコンバッグを大特集。
ブランドの歴史や基礎知識も併せて、その魅力を徹底解説いたします!
セリーヌってどんなブランド?
第二次世界大戦終結直後の1945年、オートクチュールの子供靴ブランドとして誕生したセリーヌ。
実用性が高く品のいいデザインとアイテムの質の良さで、瞬く間にパリの上流階級から高い支持を受けることとなります。
子供の頃にセリーヌの靴を履いていた顧客たちからの後押しもあり、1959年には婦人靴、1960年代にはプレタポルテ(高級既製服)やバッグ、アクセサリーにも進出。
創業デザイナーのセリーヌ・ヴィピアナは、「女性らしくありつつも自立しているアクティブな女性」というコンセプトを掲げてメゾンを育てていきました。
1960年代には、実用性の高いスポーツウェアも好評となり、セリーヌのメインラインに。
このようにしてセリーヌは、シックで品良く高級感のある「B.C.B.G ベーセーベージェー」の代名詞として愛される存在となったのでした。
Bon Chic Bon Genre ボンシック ボンジャンルの略語。
フランス上流階級のシックで趣味の良いファッションやライフスタイルを指す言葉で、フランス版プレッピースタイルとも。
トラディショナルでコンサバティブな古き良きスタイル、パリ上流階級のフレンチカジュアルスタイルとも捉えることができる。
その永い歴史の中で低迷した時代もありましたが、LVMHの傘下に入り気鋭のデザイナーを迎え入れるなどの改革を経て、現在ではラグジュアリーブランドの中でも熱視線を集める「憧れのトップメゾン」としての地位を確立しています。
セリーヌのシンボル「トリオンフ」とは?
2018年、サンローランやディオール・オムで輝かしい成功を収めたエディ・スリマンをクリエイティブ・ディレクターに迎えたセリーヌ。
彼が復刻し、今、メゾンのシンボルとして人気を集めているのが「トリオンフ」モチーフです。
トリオンフ(Triomphe)とは、フランス語で「凱旋」という意味。
ブランドの頭文字である「C」を重ねて表現されているこのシンボルマークは、フランスの凱旋門を囲むチェーンに着想を得て1972年に誕生したものです。
創業デザイナーであるセリーヌ・ヴィピアナの手によるデザインであり、伝統的なメゾンのアイコンでした。
エディ・スリマンが就任後初のコレクションで大きく取り上げてから大変な話題になり、現在のセリーヌを語る上で欠かせないシグニチャー・シルエットとなっています。
CELINE公式アカウントもチェック!
今のCELINEの雰囲気を掴むには、手始めにブランド公式サイトをご覧になるのがおすすめです。
実際に最新コレクションの様子や新作バッグ、プレタポルテ(洋服)のラインナップを眺めてみて、スタイルを感じ取ってみましょう。
インスタグラムの公式アカウントも充実しているので、こちらものぞいてみるのも、楽しい時間になりそうです!
セリーヌバッグの定番ライン・人気モデルを大解説
さてここからが本題ですね。
実際にセリーヌバッグの定番ライン・人気モデルを見ていきましょう!
16 セーズ
16(セーズ) スモール 528,000円(税込)
セーズシリーズは、丸みを帯びたフォルムがフェミニンなアイコンバッグ。
過去のアーカイブから着想を得たというかぶせは、曲線が美しく、ターンロックが映える仕上がりにとなっています。
デザインは、ディオール・オム、サン・ローランなどで伝説を残し、2019年からセリーヌのクリエイティブデザイナーを務めるエディ・スリマンの手によるものです。
16(セーズ)というアイコニックな名前の由来は、メゾンのアトリエがパリ2区ヴィヴィエンヌ通り16番地にあることから。
アンジェリーナ・ジョリーやレディガガなどセレブも愛用している、注目のアイテムです。
セーズは4種類のサイズ展開で、素材の幅も豊富。
シリーズとして派生したモデルも多くあり、人気を博しています。
「16 セーズ」の人気アイテム
Luggage ラゲージ
ラゲージ マイクロ / ドラムドカーフスキン 401,500円(税込)
タイムレスな魅力のラゲージバッグは、セリーヌの顔。
セリーヌバッグに憧れる方なら、ぜひチェックしておきたいベストセラーアイテムです。
ひと目でそれとわかるアイコニックなフロントデザインは、2011年の誕生後、瞬く間に人気となり、憧れの一生ものバッグの仲間入りを果たしました。
サイズは5段階で、目的やライフスタイルに合わせて選びやすいのも嬉しいポイントです。
素材やカラーの展開も豊富なので、ぜひ、お気に入りをじっくりと探してみてください。
「Luggage ラゲージ」の人気アイテム
Triomphe トリオンフ
ティーン トリオンフ バッグ / シャイニーカーフスキン 462,000円(税込)
2018年からメゾンのクリエイティブ・ディレクターを務めるエディ・スリマンによってが復刻され、今、メゾンのシンボルとして人気を集めているトリオンフ。
記事はじめのブランド紹介でも触れましたが、このシグニチャー・シルエットが配されたアイテムが、現在のセリーヌのイメージという方も多いのでは。
バッグの印象を決める「クロージャー」として用いられることも多く、上質なレザーに重厚感ときらめきを添えます。
ブランドシグニチャーとして大変重視されており新作などでも必ず見かけるデザインですから、最旬のアイテムをお探しなら、要チェックです!
「Triomphe トリオンフ」の人気アイテム
Cuir Triomphe キュイルトリオンフ
クロスボディ オーバルパース キュイル トリオンフ / テキスタイル&カーフスキン 176,000円(税込)
キュイルトリオンフとは、メゾンのシンボルであるトリオンフ・シルエットを、レザーでかたどって配したシリーズです。
そもそもキュイル(cuir)とは、「皮革」を意味するフランス語。
これまで、金属で表現されてきたトリオンフモチーフをレザーでぷっくりと仕上げることで、柔らかでフェミニンな印象をプラス。
新アイコンとして、人気の高いシリーズとなっています。
特に、バッグそのものの形も印象的なオーバルバッグは、キュイルトリオンフシリーズのアイコン的存在と言えます。
「Cuir Triomphe キュイルトリオンフ」の人気アイテム
Triomphe Canvas トリオンフキャンバス
ミディアム ヴォヤージュバッグ / CELINEプリント入り トリオンフキャンバス 258,500円(税込)
セリーヌのシンボルマークであるトリオンフをパターンテキスタイルに落とし込み、全面にプリントしたレザーをトリオンフキャンバスと呼びます。
印象的で華やかでクラシカルな魅力を放つ繊細な総柄は、品よく垢抜けたセリーヌらしさを体現するかのようです。
このトリオンフキャンバスは、セリーヌが誇る様々なバッグの素材として使われているので、形の選択肢が多いのも嬉しいですね。
「Triomphe Canvas トリオンフキャンバス」の人気アイテム
Cabas カバ
ミニ ホリゾンタル カバ / トリオンフキャンバス&カーフスキン 264,000円(税込)
シンプルなシルエットが特徴のカバは、セリーヌのトートバッグシリーズです。
ざっくりとたくさん入れられて軽いという特徴から、収納力が頼れるお仕事バッグや使い勝手抜群のマザーズバッグとして人気を博しています。
手掛けたのはフィービー・ファイロ。
ミニマムで力強いアイテムを多く手掛ける彼女らしいアイテムです。
なかでも印象的なのが、かっちりとしたスクエアシルエットのアイテムたち。
新生セリーヌのロゴマークを楽しみたい方にもおすすめです。
「Cabas カバ」の人気アイテム
Belt ベルト
ベルトバッグ ミニ / グレインドカーフスキン 363,000円(税込)
2014年に誕生して以来、感度の高いファッショニスタの間で永く愛されているのが、「ベルトバッグ」シリーズです。
たらんと垂れるレザーベルトが、シンプルでかっちりとした台形シルエットに抜け感やフェミニンさ、ほのかな遊びを加えてくれます。
バッグの大きさによって、フェミニンからハンサムまで幅広いスタイルを表現できるので、ぜひご自身のライフスタイルに合わせてお選びになってみてください。
「Belt ベルト」の人気アイテム
セリーヌをトップメゾンに再生した天才たち
憧れのトップメゾンとして広く知られるセリーヌですが、ファッショントレンドの移り変わりとともに、低迷期も経験している老舗メゾンです。
最期に、これまでの変遷の中でセリーヌらしさを残しつつ新たな風を吹き込み、新生セリーヌとしてメゾンを盛り上げてきた気鋭のクリエイティブデザイナーたちについても、深めておきましょう。
セリーヌを若返らせたマイケル・コース
上質ベーシックな「B.C.B.G ベーセーベージェー」スタイルの流行が去って以来、低迷期に陥っていたセリーヌ。
1997年、当時ニューヨークの気鋭デザイナーとして注目を集めていたマイケル・コースをデザイナー兼クリエイティブ・ディレクターとして起用しました。
ニューヨークのシティ派デザイナーとも呼ばれるマイケル・コースは、都会的でミニマル、実用性が高く洗練されたデザインを得意とするデザイナーです。
彼は、品よく高級感のあるトラディショナルなセリーヌらしさに、スポーティさをミックス。
これにより、メゾンの若返りと復活に貢献し、キャリア層や若い世代からの支持を獲得したと評価されています。
セリーヌ飛躍の立役者フィービー・ファイロ
マイケル・コースの退任後、セリーヌの人気を確固たるものとした立役者が、フィービー・ファイロです。
若干24歳にしてクロエのクリエイティブデザイナーとして活躍し、同ブランドのカジュアルラインである「シーバイクロエ」をスタートするなど気鋭のデザイナーとして知られていました。
彼女は、2008年から2017年の約10年間、セリーヌのクリエイティブデザイナーを努めました。
「Less is More(少なさは豊かさ)」と語り、創業デザイナーの「女性らしくありつつも自立しているアクティブな女性」というコンセプトを大切にしていた彼女のミニマルで力強いデザインは、セリーヌをトレンドの最先端へと飛躍させます。
彼女が手掛けたアイコンバッグ「ラゲージ」は、セリーヌの定番モデル・永遠のイットバッグとして現在も愛されています。
2023年2月9日に、突然インスタグラムアカウントを作成したフィービー・ファイロ。
今年の9月に、自身の名を冠したファッションブランド「PHOEBE PHILO」を始動することを発表しています。
これからのご活躍も楽しみですね・・・!
そして現在、鬼才エディ・スリマンを迎え人気急上昇中!
2018年からは、ディオールオム(Dior Homme)やサンローラン(Saint Laurent)で大きな成功を収め、天才と称されるエディ・スリマンをクリエイティブ・ディレクターに迎えたセリーヌ。
彼の初コレクションを前に、フランス語を用いた「Céline」から、全て大文字の「CELINE」へとブランドロゴを一新し、大きな話題となります。
ブランドのモダンなイメージ作りが巧みなエディ・スリマンは、クリスチャン・ディオールやイヴ・サンローランでもブランド名を変更してきました。
今回、刷新されたセリーヌのロゴは、1960年代のコレクションで使われていたロゴのオマージュとなっています。
ブランドの色に染まらないことでも有名なエディ・スリマン。
お家芸とも言えるロックテイストが炸裂したファーストコレクション、彼らしさの一要素である「ノスタルジー」の側面が強調された1970年代のブルジョワを想わせる知的でシックなスタイルが高く評価された2020秋冬コレクション、「スポーティなシルエットをノンシャランに着こなす女性像」を若い世代に提案した2021サマーコレクション・・・。
目まぐるしく変化しながら、新しいセリーヌらしさを提案し続けています。
これから、彼の活躍によってどのようにメゾンが進化していくのか、まだまだ目が離せません。
憧れメゾンの一生ものバッグはじっくり選ぼう
トップメゾンのアイテムは、高価です。
だからこそ大事にしたいのは、一目惚れ感や気分が上がるかどうか。
ぜひ、沢山のアイテムを見て、これだ!というバッグとの出会いを大切になさってくださいね。
また、永く携えるものですから、ライフスタイルに寄り添ってくれる使い勝手の良さも見逃せません。
購入の際には、可能であれば実際に店舗でアイテムをご覧になってみることをおすすめします。
ここまで、セリーヌのバッグについて掘り下げて、ブランドの歴史や特徴についても少し詳しく解説してまいりました。
この記事が、みなさんのセリーヌバッグ選びのお役に立っていれば、何よりです。
最期まで目を通していただき、ありがとうございました。