結婚式のお呼ばれシーンやパーティ、お子さまの卒入学式などのオケージョンシーン。
特別な「ハレの日」はお写真の撮影も多いですから、抜かりなく、見返して嬉しくなるようなコーディネートを目指したいもの。
そしてできれば、式典のあとにも使い回せる優秀バッグをゲットしたいのが本音ではないでしょうか。
ハレの日のイベントというだけでワクワクするし、普段とはテイストの違うおしゃれも楽しみ。
でも、コーディネートを考え始めると当然迷ってしまもの。
特に、ドレスと比べてバッグは小物ということもあり、ドレスを決めてから、と思っているうちに、「あれ、意外と時間がない!」と慌てるのもあるあるです。
ということでこんにちは!
『マナーのお手本帖』編集部のまきです。
オケージョンシーンのバッグというと、かっちりフォーマルバッグはちょっと堅すぎるけど、デイリーバッグだと流石にカジュアルすぎる気もするし、でも、パーティバッグとなると基本ちょい派手だから普段使いとかできなさそうでもったいないし、あーもうどうしよう・・・!って感じで悶々と考えちゃいますよね。
本日はそんな悩めるみなさんに向けて、オケージョンバッグとしてぴったりなアイテムに出会えるブランドを特集します!
お話を伺ったのは、皇室御用達バッグブランド傳濱野ベテランスタッフのさとうさんです。
スタッフのさとうです。
お客さまから日々いただく、フォーマルシーンについてのご質問などにもお答えしてきました。
オケージョンシーンにおけるバッグとは、コーディネートに華やぎを添えるジュエリーのような存在と言えます。
そっと手にするだけで全体の印象をぐっと格上げできる名脇役として、お気に入りをおひとつ、ワードローブにご用意されてはいかがでしょう。
急なお呼ばれシーンにもすぐにご対応いただけますから、安心感も格段にアップするはずです。
選び方のポイントを押さえて選べば、特別なハレの日はもちろん普段のおしゃれも格上げできる優秀さが、オケージョンバッグの素敵なポイント。
せっかくの機会ですから、このタイミングで頼れる本命バッグをお迎えしちゃいましょう!
「ハレの日」の装いが淑やかに華やぐ、ラム革キルティングバッグ
そもそもオケージョンって、どういう意味?
オケージョン(occasion)とは、「時、場合、行事、特別な出来事」といった意味のある英単語です。
ファッションの文脈では、特別な行事や式典、といった意味で使われている事が多く、具体的には、結婚式やパーティ、入学式や卒業式などの式典シーンなど「ハレの日」を指すのが一般的。
ドレスコードがあり、場にふさわしい装いを期待されるシーンと言えます。
つまりオケージョンバッグとは、特別な行事や式典など「ハレの日」の装いに相応しいバッグのことと言えますね。
そのとおりですね。
オケージョンシーン、つまりハレの日の式典シーンというのは、意外とフォーマル度に幅があるものです。
このようなセレモニー用のバッグを選ぶ時にぜひ気にかけたいのは、場にふさわしいか、そしてご自身のお洋服との相性はどうかの2点。
次いで、他の場面でも持てそうか、普段使いもできそうか、など複数の視点を持てると、満足度の高い選択をしていただけるかと思います。
オケージョンバッグの選び方
続いて、オケージョンバッグの選び方をおまとめしました。
シーン別にポイントを解説しておりますので、適宜ご活用くださいませ。
オケージョンシーンのOKバッグ
- 小振りなサイズ
フォーマルな場で持つバッグは、ポケットがない装いで最低限必要なものを持ち歩くためのものですから、小振りなものが望ましいです。
膝の上や背もたれとの隙間にスッキリ収まるようなサイズ、が理想となります。
もし、荷物が多くなってしまう場合にはサブバッグを使用しましょう。 - 上質な素材
光沢のあるシルクやサテン、レースや刺繍などの布素材。
底艶の美しいフォーマルな本革素材。 - 場に相応しい、品よい華やかさ
バッグは、装いの鍵となるアイテムです。
たいへん目立つものでもありますので、ハレの日の席では、お祝いの気持ちも込めて品よく華やかなものを選びましょう。
オケージョンシーンのNGバッグ
- 大きすぎるバッグ
大きいサイズのバッグは、カジュアル感が出てしまうため、避けましょう。 - カジュアルすぎる素材
ナイロンやファブリック、紙などの素材で、見た目から明らかにカジュアルなバッグは避けましょう。
少しでも迷ったなら、そのバッグはやめておくのが無難です。
また、日常生活ではサブバッグとしてブランドのショッパー(紙袋)を使われる方も多いですが、フォーマルな場に持っていくのはNGですのでお気をつけください。 - アニマル柄やファーなどの素材・デザイン
アニマル柄やファーなどは、殺生を連想させるということでNGと考える方がとても多いです。
最近はそこまで厳しく考えない人もだんだんと増えてきていますが、避けるのが無難といえます。
まとめてみると、意外とシンプルなようにも思えます。
フォーマルバッグの選び方とほぼ同じ、ではないでしょうか?
そうですね、基本のマナーはフォーマルバッグに準ずる、と考えてOKです。
オケージョンバッグも、大きなくくりの中では、フォーマルバッグのひとつですから。
かっちりとしたフォーマルバッグとの大きな違いは、お色と装飾と言えますね。
冠婚葬祭のより厳格なシーンや学校行事などの落ち着きを表現したいオケージョンシーンでは、派手になってしまうことを避け、シンプルなデザインにベーシックなお色が好まれます。
一方、夜に行われる結婚式へのお呼ばれや華やかなパーティシーンなどでは、ビジューやパールを散りばめたクラッチバッグや鮮やかなお色のミニバッグなども活躍しています。
どちらにも共通する基本のルールとして、今回おまとめしたOKバッグNGバッグの項目があり、そこに付け加える形で、オケージョンバッグを選ぶコツがある、と考えていただくのがわかりやすいかもしれません。
それぞれのオケージョンシーンで、バッグを選ぶコツがわかると選びやすそうですね。
そちらも確認しておきましょう。
シーン別!オケージョンバッグ選びのコツ
ここからは、それぞれのオケージョンシーンで押さえておきたいポイントをおまとめしましたので、参考にしてみてください。
結婚式のオケージョンバッグを選ぶコツ
結婚式バッグは、ご親族かゲストかで装いのフォーマル度に差があるため、選ぶべきバッグが変わります。
ご親族であれば、正礼装が一般的ですので、冠婚葬祭にしっかりと対応できるフォーマルバッグをお選びください。
結婚式にゲストとして参列される場合には、お召し物と結婚式の時間帯に合わせてバッグを選びましょう。
- お昼の式典には光沢を押さえた淑やかなバッグを
お昼の時間帯に行われる結婚式では、品よく淑やかなバッグを選ぶのがフォーマルのマナーです。
光沢感やきらめきを抑えた、装飾の控えめなアイテムを選びましょう。
素材は、牛革やサテン、シルクなどがおすすめ。
ビジューやラメなどの装飾は避け、リボンモチーフやパール、控えめにゴールド金具を効かせたものなどが素敵ですね。 - ナイトウェディングは、きらめく華やかなバッグを
夜の時間帯に行われる結婚式では、お昼のウェディングとは対象的に、きらめき感や華やかさのある装いが一般的。
ビジューのあしらわれたアイテムやグリッター素材のバッグは、このようなパーティーシーンにぴったりです。
主役のお二人の装いよりも派手になってしまわないように注意し、装いとのバランスを見つつちょうどよく華やかなバッグを選びましょう。
卒入学式のオケージョンバッグを選ぶコツ
卒入学式のママバッグは選択肢が多いですから、「ご自身らしいおしゃれ」と「ハレの日に相応しい品よい華やかさ」を両立したアイテム選びが重要になります。
- 入園・入学式には、明るく華やかな装いに合わせたバッグを
入園式・入学式は、お子さまの新たな門出をお祝いするハレの日。
ご出席されるお母さまお父さまも、明るく華やかな装いで出席したいセレモニーです。
コーディネートは、淡いベージュやグレー、春の訪れを感じるペール系カラーでおまとめになる方が多く、バッグには、かっちり感のある王道なフォーマルバッグやその他の学校行事などにも使いやすいネイビー系のバッグがおすすめです。
また、お洋服にダーク系の引き締めカラーをお選びになる場合には、バッグを差し色にして華やかさをプラスしても◎ - 卒園・卒業式には、落ち着きのある装いに合わせたバッグを
卒園式・卒業式は、お子さまが主役の晴れ舞台。
お母さまお父さまにとっては、そんなお子さまの成長された姿を見守り、学校や先生方への感謝を示すセレモニーシーンですので、場にふさわしい落ち着きのある装いで臨みましょう。
コーディネートは、紺やグレー、ブラックなどのダークカラーでまとめられる方が多く、バッグについてもネイビーやブラックの王道フォーマルが人気となります。
一方で、お洋服もバッグもダークカラーで、となると、地味になってしまうこともあります。
淡いペール系カラーを差し色にされるのも品よく素敵ですね。
お手頃オケージョンバッグブランド5選
さてここからは、実際にオケージョンバッグの人気ブランドをご紹介してまいります!
まず初めに、10,000円以下からでもオケージョンバッグをご検討いただける、お手頃価格で高評価なバッグブランドを5つ。
華やかなパーティシーンはもちろん、きちんと感を大切にしたい式典シーンまで幅広くご対応できるラインナップとなっておりますので、ぜひご期待ください。
ニアナ
niana
落ち着きのあるパーティドレスやアクセサリー類も豊富で、オケージョンシーンのトータルコーデもご検討いただけます。
結婚式のお呼ばれなど、華やかなパーティシーンへの装いをお探しのみなさまへ、おすすめのブランドです。
バッグの価格帯:3,000~10,000円
ヘイニ
HAYNI.
季節やトレンドを取り入れたデザインのアイテムも多く、デイリーバッグのお店としても◎。
お子さまの卒入学式など、フォーマルバッグではないけれどちゃんとして見える本革のバッグをお探しのみなさまは、ぜひご覧になってみてください。
バッグの価格帯:3,000~50,000円
ペレンネ
Perenne
特に、学校行事やお仕事関係のセレモニーなど、かっちりめを目指したいけれどフォーマルではない、というタイミングに合わせやすいアイテムに出会えます。
バッグの価格帯:3,000~13,000円
ヴィータフェリーチェ
VitaFelice
デイリーバッグだけでなく、オケージョンシーンにもお持ちいただける、きれいめアイテムも多く揃うバッグブランドです。
品揃えが豊富なので、ご自身のスタイルに合わせて沢山のラインナップから選びたい、というみなさま、ぜひご覧になってみてください。
バッグの価格帯:2,000~27,500円
アクセサリーグレイス
ACCESSORIES GRACE
卒入学式などの式典シーンで、きちんと感があってかしこまりすぎない印象を目指したいときにしっくりとくるアイテムに出会えます。
きれいめなデイリースタイルが多いみなさんにおすすめのブランドです。
バッグの価格帯:3,000~19,000円
オケージョンバッグの定番人気ブランド6選
続いて、オケージョンシーンで話題のバッグブランドをご紹介します。
インスタグラムや雑誌などで目にすることも多い、定番人気ブランドも取り上げておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
カフネ
Cafuné
横長の台形シルエットがアイコニックなスタンスバッグはブランドのベストセラーアイテムで、最近、オケージョンシーンのスタイリングにもよく取り上げられています。
奇抜ではないけれど、特徴のあるデザインのアイテムを選びたい方におすすめのブランドです。
バッグの価格帯:14,500~97,400円
フルラ
FURLA
ひと目でフルラとわかる一方で、あまりブランドとしての主張をしないデザインのアイテムが多く、セレモニーシーンにも安心してお持ちいただけるバッグを多く揃えています。
ミニマルなデザインのアイテムが多いので、流行に左右されず永くご愛用いただけるタイムレスなバッグをお探しのみなさまにもおすすめです。
バッグの価格帯:29,000~121,000円
ストラスベリー
STRATHBERRY
2013年にスコットランドで誕生した比較的新しいブランドですが、英国王室のみなさまが公務でもご愛用され、一躍人気になりました。
個性的でありつつ、かっちりと美しいバッグは、オケージョンシーンの洗練された装いにふさわしい名作揃いです。
バッグの価格帯:29,000~163,000円
アンテプリマ
ANTEPRIMA
きらきらときらめくアイコンバッグは、まさに結婚式などのパーティーシーンにぴったりの華やかさですよね。
一方で、ワイヤーバッグの素材そのものはカジュアルなので、デイリースタイルにも意外と合わせやすいのが◎
バッグの価格帯:10,000~341,000円
ポレーヌ
Polène
ひと目でよいものとわかるアイテムの質の良さは、オケージョンシーンで安心感がありますね。
ドレッシーな装いでなくてもしっくりと馴染んでくれるシンプルで柔らかなフォルムは、普段使いもしやすいのが嬉しいポイントです。
バッグの価格帯:50,000~90,000円
デメリエー
DEMELLIER
英国王室のみなさまがご公務でお持ちになる姿もキャッチされており、注目を集めています。
オケージョンシーンにはもちろん、ちょっとおしゃれした日に頼れるワードローブの本命バッグ探しにも大変おすすめなブランドです。
バッグの価格帯:43,000~104,000円
信頼のレディースフォーマルブランド2選
最後にご提案するのは、レディースフォーマルバッグの老舗ブランド。
オケージョンシーンは、フォーマルの中の1ジャンルですから、きちんとしていて間違いのないものをお求めなら、フォーマルバッグを専門とするブランドでお選びになるのもおすすめです。
皇室御用達
傳濱野はんどばっぐ
ポロを通じての出会いから続けて3代、現在も皇室のみなさまよりバッグのご用命も賜る日本の老舗です。
冠婚葬祭ほど堅くないけれど、ちょっとおしゃれして臨みたい観劇やホテルランチなどのシーンにぴったりな「ハーフフォーマル」ジャンルのバッグのラインナップが豊富なのも嬉しいポイント。
ハレの日のオケージョンシーンに安心してお持ちいただくことができ、デイリーのおめかしシーンにも活躍してくれるバッグに出会えます。
品よく、しとやかな装いをぐっと格上げする、ちゃんとした作りの「いいバッグ」をお探しの方なら、ぜひこの機会にご覧になってみてください。
バッグの価格帯:20,000~209,000円
シンカ
SHINCA
フォーマルバッグだけでなく、フォーマルウエアやパーティバッグまで幅広く手掛けています。
シンカは、そんな岩佐が手掛ける中でも、特に、オケージョンシーンのカラーフォーマルバッグを専門とするブランドです。
和装にも合わせていただきやすい横長のクラッチバッグや存在感のある生地素材で仕立てるハンドバッグなど、個性と華やかさを備えたバッグに出会えます。
バッグの価格帯:29,700~69,300円
ハレの日をそっと引き立てる、オケージョンバッグ
セレモニーの華やかな装いを、ぐっと華やかに、ときに淑やかに。
オケージョンバッグは、コーディネートの印象を場に相応しく調整してくれる、名脇役です。
この記事では、オケージョンバッグのおすすめブランドをご提案して参りました。
みなさまの装いの鍵となるバッグ選び。
少しでもお役に立てていれば、大変嬉しいです。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。